2017年10月20日

受講生募集 東北大学FDC NTTスタジオ「なぜ集まって暮らすのか? ~卸町復興公営住宅からコミュニティを考える~」

受講生募集中 東北大学FDC PBL Design Studio 1, NTT Studio by masashige.motoe on Scribd

東北大学大学院工学研究科フィールドデザインセンターによる、PBLデザインスタジオ1 NTTスタジオ「なぜ集まって暮らすのか? ~卸町復興公営住宅からコミュニティを考える~」が下記の通り開講になります。

主催: 東北大学大学院工学研究科フィールドデザインセンター、NTT サービスエボリューション研究所

PBLデザインスタジオとは、様々な分野から集まったメンバーのコラボレーションを通じて、 社会課題の解決を目指す、プロジェクト駆動型のデザイン・ワークショップです。 その第一弾となる NTTスタジオでは、卸町復興公営住宅をフィールドにし、 災害公営住宅のコミュニティ形成に資するサービスの創出を目指します。

受講資格: 東北大学および EARTH on EDGE 参加大学 ( 北海道大学 / 小樽商科大学 / 京都大学 / 神戸大学 / 宮城大学 ) の 大学院生または学部生。所属専攻・学科、デザイン経験は問いません。 工学研究科だけでなく、他研究科・学部学生の受講も歓迎します。

受講説明会開催(申込不要)

2017/10/26 (木) 18:30~19:30 @ 東北大学青葉山キャンパス 人間・環境系教育研究棟[F01]1 階 104 教室

詳細は、[東北大学大学院工学研究科フィールドデザインセンター www.fdc.eng.tohoku.ac.jp](www.fdc.eng.tohoku.ac.jp) 

2017年10月03日

「デザインとエンジニアリング」2017年度 開講します。

「デザインとエンジニアリング」2017年度を10月23日 11月13日より開講します。

※日程が変更になりました。

すべての工学部生、工学研究科生のための科目であり、履修にあたって学科・専攻は問いません。 「デザイン」経験も不問です。

主旨

  • デザインは単に見栄えを整えることではない。
  • デザインはモノに意味を与え価値を創造する。
  • デザインを通じてテクノロジーは社会に接続される。
  • 工学部で学んでいく専門知識をどう社会に活かすのか。   

    概要

  • オムニバス講義+ワークショップ

  • 2017年10月23日 11月13日より 全7回 月曜5限 16:20-17:50 16:40-18:10
  • 初回は、青葉山キャンパス人間・環境系教育研究棟 1階 建築第三講義室(104)教室にて

講義日程

  1. 11日13日(月) デザインと工学/本江正茂(都市・建築デザイン)
  2. 11月20日(月) デザインとナノテクノロジー/野村慎一郎(分子ロボティクス)
  3. 11月27日(月) デザインと空間/本江正茂(都市・建築デザイン)
  4. 12月 4日(月) デザインと人工知能/岡谷貴之(人工知能、コンピュータビジョン)
  5. 12月11日(月) デザインと機構/多田隈建二郎(ロボティクス)
  6. 12月18日(月) デザインと対話/北村喜文(インタラクティブ コンテンツ)
  7. 12月25日(月) デザインの実践 ワークショップ/本江正茂

10月23日(月)が台風のため臨時休講となったのにともない、日程を修正しました。

デザインとエンジニアリング 2017 by masashige.motoe on Scribd

2017年09月19日

Zeitz MOCAA

トーマス・ヘザウィックが、南アフリカのケープタウンの港に立つ穀物倉庫を改修して、美術館「ツァイツ・アフリカ現代美術館」を作った。高層階にはホテルも作られている。

Inside the new Zeitz MOCAA in Cape Town, South Africa

円筒が並ぶサイロをくりぬいてアトリウムにしており、円筒を切り裂いた複雑な切り口が現れている。

トーマス・ヘザウィックのサイトには、ダイアグラムも含めて多くの資料が掲載されている。

Zeitz MOCAA

Zeitz Museum of Contemporary Art Africa (Zeitz MOCAA), Cape Town / Interview with Mark Coetzee

アフリカの穀物を世界中に輸出するための施設が、アフリカのアーティストを世界中に紹介するための場所になる、と言う見立て。

新築によるのでは帯びることのできない場所の意味を、改修によって獲得する例のひとつ。

かなり大きなウォーターフロント開発の一環として作られている。

V&A Waterfront, Capetown

グランド・オープンは2017年9月22日。

https://zeitzmocaa.museum

2017年08月26日

災害遺構: シルエット型とディテール型

建築の災害遺構としての保存は、壊れてしまったものを壊れた状態のまま残すという、普通の建築デザインとは全く異なった思想で作られる。ここには様々なトレードオフの関係が生じてしまう。

内部を公開しようとすれば安全の確保が必須だが、安全確保のための諸策と破損状態の維持とはどうしてもトレードオフになる。落ちるかわからない天井の下を歩かせることはできないから、固定し直すか、ネットなどで新たな天井を張ることになる。めくれた床は、つまずくといけないので剥がされてしまう。そのようにして,そこで何がおきたかを静かに語っていたディテールは失われてゆく。がらんどうの躯体だけになってしまっては、何の気配も感じられない、ということになりかねない。

また長期間にわたって「壊れた状態」を維持するというのも通常ではありえないことで、特殊な表面保護をしたり、裏側で補強をしたりするなどの作業が必要になる。が、これをやりすぎると、なにか偽物めいた印象の空間にどうしてもなってしまうのである。災害による破損と経年変化による破損とを区別できることは確かに望ましい。美術作品の補修のように、のちに手が加えられたことがはっきりとわかるようにしておくことも必要だろう。時間を止めることはできない。未来永劫残しておけるのでなければ残す意味がない、というものでもない。しばらく残す、ということにも意味がある。

また、遺構は建築自体が展示品であると同時に、内部空間に様々な展示がなされることが多い。両者が補完関係にあることは当然だが、建築自体の改修デザインと内部の展示デザインとの調和がとれていなくてはならない。写真やインフォグラフィックスなどの表象展示には説明としての力はあるけれども、遺構のモノとしての価値が毀損されてしまっていたら、とてもそれを埋めることはできない。

これらのトレードオフに、適切な均衡をもたらすことが災害遺構のデザインの要諦である。そのためには前段として、そもそも遺構にどんな価値があるのかの同定を十分に議論しておく必要がある。

災害遺構の建築にはシルエット型とディテール型の二種類あると言えそうだ。

原爆ドームや女川交番のように、躯体そのものが大きな損傷を受けているものは、輪郭が変わってしまっているので、シルエットで十分にインパクトを示すことができる。躯体の健全性を保つことができれば、超長期にわたって遺構としての意義を保てるだろう。

一方、山元町の中浜小学校はディテールが重要である。RCの躯体はそのまま残っているからこそ、サッシュや間仕切りなどの二次部材、表面仕上げ,ひいては什器、備品などにスケールを超えて一貫している、損傷のディテールを見ることができなくては、何も感じ取ることができない恐れがある。

このことを踏まえずに、前述のトレードオフのバランスを吟味せずに、来場者の安全に、長期の保全に、表象の展示に重みを与えすぎてしまうと、そもそも何のためにモノとして遺構を保存し公開するのかを見失うことになる。

ディテールをして語らしめるタイプの災害遺構は、なるべくそのままに残さなくてはならない。そのためには、限界を設定しなくてはならない。

本江正茂
Masashige Motoe

東北大学大学院工学研究科
都市·建築学専攻
都市·建築デザイン学講座
ITコミュニケーションデザイン学分野

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仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-06
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