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催事告知:知的創造活動のためのワークスタイルとワークプレイスの試み

いよいよ明日。
事前申し込みなしで当日直接お越しいただいても、入れます。

開催が迫っておりますので再告知。
まだ空席あるようですので、こぞってご参加ください。

先進的なワークプレイス・デザインの実践者を集めたシンポジウムが開かれます。非常に興味深いワークプレイスの事例ばかり、それを作って使っている当事者から話を聞けるという好機です。
ぜひご参加ください。

日本建築学会 ファシリティマネジメントシンポジウム
知的創造活動のためのワークスタイルとワークプレイスの試み

知的創造活動の重要性に対する関心の高まりから、わが国でも 働き方やそれに対応するオフィスの計画でユニークな試みが見られるようになってきた。
それらの事例を通して、今後のワークスタイル、ワークプレイスのあり方を探る 。

(1)主旨説明
小鷹義和 (ソニーファシリティマネジメント)
当小委員会ファシリティ・デザイン&マネジメントWG主査

(2)講演
1.FA制、フリータイムにふさわしい 「新しい常識のオフィス」とは
宮本之 (寺岡精工)

2.場の再生と知識創造
佐藤直基 (日立ハイテクノロジーズ)

3.ボーリング場×創造的破壊=?
高橋英二 (TBWA/HAKUHODO)

4.ユビキタス的働き方とセキュリティ
阪口信貴 (日本IBM)

(3) パネルディスカッション

(4) まとめ
沖塩荘一郎 (東京理科大)

日時:2008年2月25日(月)13:30-17:30
会場:建築会館ホール 東京都港区芝5-26-20
参加費:日本建築学会会員 2000円、登録メンバー 2500円、後援団体会員 2500円、会員外 3000円、学生 1000円。※資料代含む。

申し込み方法:emailにて、催し物名称、会員番号、氏名、勤務先、所属、電話番号、メールアドレスを明記のうえ、お申し込みください。
申込先:日本建築学会 研究事業G 伏見(fushimi@aij.or.jp)

主催:(社)日本建築学会情報システム技術委員会情報社会デザイン小委員会
後援:(社)日本ファシリティマネジメント推進協会、(社)ニューオフィス推進協議会、 日本オフィス学会、ビジネスプロセス革新協議会

案内チラシをダウンロードできます。


本江はこの主催の委員会のメンバーで、このシンポジウムでは資料作りなどを担当してます。

追記:本番を無事終了。70名ほどにご来場いただき、席は埋まった感じになって安堵した。建築学会の会員外の方にも多くお越しいただいた。ありがとうございました。

それぞれの事例についてはなんとなく知っていたけれども、こうしてまとめて話を聞くと、また違う回路が開かれてくるようでおもしろい。

知的創造性を高めるために新しいオフィスをつくった、という話が続く。ちょっと前なら、変えることそのものへの抵抗をいかに克服するか、が問題になったと思うのだが、変えた後にはじめてあらわれる抵抗あるいは不満のありようが注目されるようになった。これは、メガフロア的なオープン・オフィスが異様なものではなくなり、その成否を冷静に評価するフェーズになっていることを示しているのだろう。質疑でも、その成否をどのように定量的に評価しているか、という質問が出ていた。いくつかの指標となりうる数値が示されたが、決定的なものはやはりないのだった。

Workplace diversity についても話題になった。普通は、年齢や性別、国籍、身体障害等、ワーカーの多様性への対応をいうのだが、これらに加えて、性同一性障害なども視野に入りつつあるそうだ。その先には、ワーカーひとりひとりのパーソナリティの多様性にいかに対応するか、という問題が出てくることは間違いない。うちの研究チームでも、この辺のことに対応できる実験を設計してみたいと思う。

ここで紹介されたオフィスはいずれも広くフラットでオープンで、人々の偶発的な出会いを称揚し、混ぜ合わせることで相互作用を引き出そうという思想を共有している。従来が閉じた個席だけの空間だったのに対して、オープン一元論だといってもいい。高橋さんが紹介していたように、こういう空間に堪えられない「ひきこもり体質」の人というのは必ずいる。天才コピーライターなら特別な個室を得られるのかもしれないが、普通の人でもそうできるのか。オープンにはなっても、一元論であることにはかわりはない。

また、どんなに刺激的に作っても、すぐに慣れてしまうから、定期的に変更することが必要だという議論もあった。小売店だけでなく、オフィスもまた消費される空間として認識されているのである。

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2008年02月24日 12:44に投稿されたエントリーのページです。

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