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2016年04月 アーカイブ

2016年04月05日

『日土小学校の保存と再生』

丁寧に再生された地方の木造校舎。
学校として使い続けることで建物の命を生かす。
その構想と工事の記録報告書に基づくもの。
一般に出版されることの少ないタイプのものなので、この刊行に感謝したい。

震災遺構として「旧〇〇学校校舎」となってしまった被災地の学校建築のことを想い、この生き生きと健康な校舎建築と、どのように距離を測りあって、此方の建築の価値を作り出すことができるだろうかと、考えているところ。

2016年04月13日

建築ITコミュニケーションデザイン論 2016年度

建築ITコミュニケーションデザイン論

2016年4月13日(水)開講

担当教員

本江 正茂 Masashige Motoe

  • 一般連絡用: motoe@archi.tohoku.ac.jp
  • レポート提出用: Dropbox file request= https://www.dropbox.com/request/3kmYO8zbtcc01F2LN6NQ
  • この講義のウェブページ: http://www.motoelab.com/blog/20160413105849.html

年次・学期

  • 東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻博士課程前期
  • 水曜3限(13:00~14:30)
  • 人間・環境系研究教育棟 土木大講義室(101)

講義の趣旨

建築とITコミュニケーションを統合的なひとつのデザインの問題として考える。

オフィス、学校、図書館などの建築空間の多くは、その内部で情報の授受を行うことが主要な役割であった。

しかし、近年の情報技術の革新によって、建築空間と情報の関係は大きく変化した。これからの空間と情報のデザインを考えていくためには、両者の相互作用を根本的に見直す必要がある。両者は別々の分野ではなく、そのデザインにあたっては総合的に検討されなければならない。この講義では、テクノロジーのみならず、社会学、芸術、哲学、認知科学などの分野にも視野を広げ、空間と情報にかかわる諸理論と事例を展望する。

受講に当たっては、必ずしも予備知識は必要ない。履修後は、空間と情報の相互作用に関する常識的知識の一端を獲得することによって、両者を見渡した地点から、新たな問題を考えはじめられるようになることが期待される。

2015年度のスケジュール

  1. 4月13日 はじめに
  2. 4月20日 データの表象
  3. 5月11日 空間の表象
  4. 5月18日 身体と空間(1)動くことと見ること
  5. 5月25日 身体と空間(2) 意味や価値は世界のどこにあるか?
  6. 6月1日 身体と空間(3)速度とスケール
  7. 6月8日 情報と情報でないもの
  8. 6月15日 情報と社会
  9. 6月22日 情報と都市
  10. 6月29日 建築とアーキテクチャ
  11. 7月6日 建築とコンピュータ
  12. 7月13日 建築とワークプレイス 建築とワークプレイス
  13. 8月1日 予備日
  14. 8月3日 予備日

期末レポート課題 提出締め切りは2016年8月6日。

レポート提出先はこちら

リンク先に各講義のハンドアウトがある。

2016年04月16日

『ユマニチュード入門』

認知症ケアの新しい技法 Humanitude の紹介。相手を人として尊重するために、見つめ、話しかけ、触れ、立つことから始める。拍子抜けするほど単純なことだけれど、今の方法を変えて、実践に向かうことの難しさは想像に難くない。

転倒してはいけないので、過剰に保護し、結果寝たきりにしてしまう。
ケアの現場に限らない、どこにでも見られる景色だろう。

先回りして目先のリスクを徹底して排除してしまうために、本質的な目的が失われてしまう。「より良い健康状態を保つためには、転倒もそのなかで起こりうることのひとつである」(p.138)と、当事者も周囲の人々もマインドセットを切り替えることが必要だ。「転倒」を見守る覚悟がいるのだ。

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