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学生による授業評価:設計製図基礎I, 2005年度前期

が届きました。延べ投票数100名。ありがとうございました。

この科目は私だけで担当している科目ではないので,ここに詳細を記載することはしませんが,事務局にて結果を閲覧できますので,興味のある方はそちらでごらんください。ここに述べるのは,あくまで本江ひとりの意見であることをご承知おきください。

率直にいって,この科目には非常に厳しい評価をいただきました。

とりわけ情報システムコース志望の学生諸君から,「何も得ることはなかった」「必修の意味がない」「役に立ちそうにない」「意味がない」など厳しい意見がありました。

もちろん我々は「意味がない」とは思っていませんが,意味があることを実感してもらえなかったのだとすれば,我々の授業の設計と進行に十分でない点があったのだと思います。言い訳にはなりませんが,今年より開講の新しい演習ゆえの準備不足が原因ですし,また,他の演習科目との調整も不十分で,課題の負荷のコントロールがうまくできていなかったものと理解しています。

教官によって言うことが違うのが困る,という意見も少なからずありました。事務的な内容についての指示に一貫性がなく混乱を招いた点は確かにあり,これは前述のように調整不足が原因と反省しているところです。

しかし最後に,こうした低レベルの混乱とは別の次元で,これからますます「人によって全然違う意見」とつきあっていかなければならなくなる,ということは確認しておきたいと思います。自分で設計する課題がはじまると,みなさんの設計案に対し,それぞれの教官はこれまで以上にバラバラのことを言うようになります。人によって違うし,同じ人でも場合によって違うこともあります。相矛盾する要求が同時に投げかけられたりもします。大変ですけれども,それを一挙に解いてみせるのがデザイン的行為の本質的な仕事なのです。

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2005年09月16日 16:11に投稿されたエントリーのページです。

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