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Festival des architectures vives à Montpellier, 2009

Festival des architectures vives à Montpellier
このイベントに参加するために、フランスのモンペリエに来ている。モンペリエには、大学でやっている国際建築ワークショップ WAW のために何度かおとずれているが、いつも秋。夏のはじまる南仏の、まぶしい日差しと爽やかな風がこれほど快いとは知らなかった。

今年で四回目のこのイベントは、モンペリエ旧市街に散在するさまざまなプライベートな建物の、普段は入れない中庭にインスタレーションを設置して、広く市民に公開しようというもの。アートイベントであると同時に、都市の空間的資源を市民が再発見する契機となることが目的とされている。建築家のエロディ・ノリガとジャック・ブリヨンを中心とするグループが全体をオーガナイズ。インスタレーションは国際プロポーザルで120を越える応募案から選定された10作品に加えて、我々が招待作品を制作。都合11作品が11ヶ所の中庭に展示されている。

われわれのインスタレーションはこれ。題して"U-CHI-WA"。3000枚の団扇をつくって持ち込み、2200枚を編んで中庭に吊り、残りは来場者に配布している。インスタレーションの部品が、中庭から町に溢れだしていくように。
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ピンクの面にはモンペリエの地図を、黄色の面には団扇の様々な使い方をイラストで紹介している。この季節、団扇はとても実用的だ。

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場所はここ。

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銀行のある建物のプライベートなコートヤード。普段なら住民以外は決して入れない場所だが、意匠を凝らした建築空間になっており、建築的にも見どころがある。このイベントの期間には、こうした秘められたコートヤードがあちこちで公開されるわけで、インスタレーションもさることながら、中庭そのものを楽しみに見に来る来場者も多いようだ。

地元の新聞記事。
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追記(2009.6.19)
"U-CHI-WA"は、今年のフェスティバルの最優秀作品賞を受賞しました。
ありがとうございます。

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2009年06月20日 08:41に投稿されたエントリーのページです。

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