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Keep, Problem and Try

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神田で、HEAD研究会の2C LIFE部会のためのワークショップでファシリテータをやった。
日本の建築部品流通を考えるというテーマ。

KPT法を使った。
Keep, Problem, Tryの3ステップで、弁証法的にブレストをやる方法。

Keep: 現状を今後もキープすべきよい点をあげる。
Problem: 現状でプロブレムを引き起こしている点をあげる。
Try: これからトライすべき点をあげる。

慣れていないと、つい問題点を指摘してしまうのだが、今はキープの時間だからとにかくよいところを探してください、ポジティブな言い方を考えてくださいと言い続けていると、だんだん言えるようになってくる。

おもしろいのは、ひとしきりキープすべき点を誉め続けたあとだと、次のプロブレムが出にくくなることだ。キープを裏返すとプロブレムになるはずなのだが、どうも勝手が違うようなのだった。

二組でやったが、結構違う話がでたのはよかった。

建築部品問屋が、ファイナンス、物流、クレーム等の情報など様々な点においてバッファとして機能しているという話はおもしろかった。それは美質でもあり軛でもあるのだ。

薬品メーカーが公開している副作用データベースにあたるものが、建築でもできるといいのだが。

# KPT法など、ワークショップのためのフレームワークについては、"ワークショップデザイン――知をつむぐ対話の場づくり(ファシリテーション・スキルズ)" (堀 公俊, 加藤 彰)などが参考になる。

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2008年11月11日 20:22に投稿されたエントリーのページです。

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