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愛知淑徳中学校・高等学校の「関係性のデザイン」をめぐって

と題する研究集会が開かれます。告知が続きますが。

新築ピカピカの見学会ではなく、すでに使われて様々な「発見」を経た建築を、設計者と使用者とともに見学し、意見交換する機会は非常に貴重かと思われます。発表者の近藤伸亮さんは産業技術総合研究所でより一般的な設計方法論を研究しておられる方で、建築業界にとどまらない議論の展開が期待できます。

名古屋近辺で設計方法論に関心のある方はぜひご来場ください。

設計方法小委員会拡大研究会・第67 回空間研究小委員会研究会
愛知淑徳中学校・高等学校の「関係性のデザイン」をめぐって

21 世紀に入り産業革命以降の資本主義拡大経済におけるデザインパラダイムは、地球環境問題に象徴されるように転換を迫られている。建築設計も状況は同じで従来の用途・機能的でかつスクラップアンドビルドの考え方では社会的責任を果たせず、新しい価値創造に向け、ローカルナレッジを如何
に獲得し、そこに新たな関係性を見いだし具体化していくかが大きな課題である。設計方法小委員会では、「関係性のデザイン」として、全体と部分、建築と周辺環境、デザイン要素間、主体間、経済社会状況などのさまざまな「関係性」をどのようにデザインに具現化していくか、その新たなとらえ方を模索している。
今回はその一環で、名古屋の都市部に建つ私立の女子中高一貫校である愛知淑徳中学校・高等学校の建替事例を取り上げた拡大研究会として、空間研究小委員会と共催とし、デザインやそのプロセスにおけるさまざまな関係を明らかにしていきたい。
この学校の特徴としては、斜面と既存建築群に組み込む配置、普通教室と職員室のガラス張りの廊下が囲う中庭、ロッカースペースのある普通教室、集会スペースを含んだエントランスホール、造付け家具や特注生徒机など建築と家具の一体的デザイン、旧校舎からの継承、ヒアリングや実測を重ねた
詳細な検討、旧校舎を使いながらの建替え、アトリエ事務所と組織事務所との共同設計などがあげられる。
研究会では、校舎を見学した後、建替え計画に関わった教員や設計者の方々のお話を伺い、それらを通じてデザインプロセスを総合的に理解しながら、さまざまな関係性について議論したい。
共催 建築計画委員会 計画基礎運営委員会 設計方法小委員会/空間研究小委員会

日時 10 月24 日(金) 13:30〜16:30
*校舎見学:13:30〜15:00
*研究会: 15:00〜16:30
会場 愛知淑徳中学校・高等学校(名古屋市千種区)

研究会プログラム
司会:本江正茂(東北大学)
記録:大西康伸(熊本大学)
 主旨説明/山田哲弥(清水建設/設計方法小委員会主査)
 (1)愛知淑徳中学高校の計画について/日色真帆(タラオ・ヒイロ・アーキテクツ、愛知淑徳大学/空間研究小委員会主査)
 (2)愛知淑徳中学高校の教育と環境/石川紘介(愛知淑徳中学高校)
 (3)愛知淑徳中学高校における関係性/近藤伸亮(産業技術総合研究所)
ディスカッション コメンテーター 積田洋(東京電機大学)

定員 40 名(定員になり次第、締切ります)
参加費 (資料代含む)会員1,000 円、会員外1,500 円、
登録メンバー1,200 円、学生500 円

申込方法 10 月13 日(月)までに、催し物名称、氏名、所属、連絡先(TEL・E-mail)、参加費種別、および当日議論・質問したい内容を漏れなく記入し、メールにて申し込む。申込者には後日、集合場所等をメールで連絡する。
申込先 事務局研究事業G 森田(morita@aij.or.jp)

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2008年10月07日 21:02に投稿されたエントリーのページです。

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