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『ケータイ小説的。』

を読む。


"ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち" (速水健朗)

「被差別小説」たるケータイ小説について、そのマーケティング論でもテキストそのものの読み込みでもなく、それが生まれる培地としての地方の郊外に顕著なヤンキー文化についての論考。浜崎あゆみ、ヤンキーの聖地回復、再ヤンキー化、東京に行かない感覚、電車に乗らない感覚、地元つながり、自分語り、ホットロード、ティーンズロード、NANA、ショッピングセンターなど。

郊外研究者必読。
郊外にはこういう人たちが住んでいる。
こんなのあたりまえと思うか、違和感があると思うか。
私は世代的にギャップのほうが大きく感じたが、日常的に散見される現象が、よく説明されているように思われ、いちいち腑に落ちた。

隣の五十嵐太郎研究室でヤンキー研究にとりくんでいるはず。

著者のブログの、ファミレスは個室居酒屋とSCのフードコートに駆逐されるであろうという記事もおもしろかった。


その日のために、僕はファミレスが登場する漫画や小説をコレクションしているので、10年後にはファミレスアンソロジーを編纂したい。


[From 【A面】犬にかぶらせろ!: ファミレスはもう手遅れになっている 33 users(推定)]

期待したい。

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2008年09月01日 18:58に投稿されたエントリーのページです。

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