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自己搾取性



阿部 真大『搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た!』

404 Blog Not Found:ちょっとはまともな仕事を選べって:
それでも、IT業界に限らず、「オモシロイ仕事」には、「自己搾取性」とでもいうべき落とし穴がある。その体験記が「搾取される若者達」だ。(中略)

こちらはIT業界ではなくバイク便のだけど、なぜ趣味から実益を得ようとした若者達が仕事にのめり込んで行くのかという構造そのものは、IT業界と恐ろしいほどよく似ている。その様子がどんなであるかは本書の方で確認していただきたいが、この罠は、「好きこそものの上手」で成り立っている業界すべてで自然発生しうるのだ。


おもしろそうだ。読まねば。

建築設計業界にも自己搾取的な構図があったわけだが,最近ではそうでもなくなっているようだ。

追記:読んだ。趣味を仕事にしようとはじめたバイク便ライダーたちが,次第にその価値観を変容させながら,「ひとり親方」の非常に不安定な就業形態のなかで,危険を顧みないワーカホリック状態にのめりこんでいくメカニズムを解明し,「自己実現系ワーカホリック」という非常に興味深い概念を提示する。バイク便ライダーの内幕本としても面白く読める。現場からの反論もありそうな語り口ではあるが。

この本が伝えたいのは,若者の「やりたいこと志向」が生み出すワーカホリックの問題である。「やりたいこと」を仕事にし,それに没入していく。この本ではそれを「自己実現系ワーカホリック」と名付ける。ニートとワーカホリックは表裏一体の関係であり,ともにその要因は若者の「やりたいこと志向」にあるというのが僕の考えである。「やりたいこと」を仕事にできないニート,「やりたいこと」を仕事にできたワーカホリック,現在,こうした二極化が若者たちの間で進行している。(p.17)

このスキームはよくわかる気がするけど,私が接している大学生たちは必ずしも「やりたいこと志向」一点張りではないような気もする。もうちょっとクレバーに,やりうることをやろうとしているようにみえることも多いな。

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2006年10月31日 22:33に投稿されたエントリーのページです。

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