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トリプルビュー液晶


200609271814

シャープ、3つの角度に異なる画面を表示できる「トリプルビュー液晶」:
2005年7月に発表したデュアルビュー液晶の視野角制御技術をさらに進化させ、一般的なTFT液晶ディスプレイに設けられた「視差バリア」を独自の技術で左/右/中央の3方向に光を分離し、1つのパネルに3つの異なる画面を同時表示できるようになった。

非常に空間的な技術開発。2から3になることで,一気に可能性が拡がる……はずだと思ったが,なかなか「3」であることを活かす使い方を思いつかない。3方向からの視線を受け止めているものってなんだろうな。

- 電車の中でiPodで映画を見るときに,両脇の人に広告を見せる。でもって少しでも映画を安くする。自分は広告を見なくてもすむ。
- 通販のカタログなんかで使う。ディスプレイを手鏡のようにもって動かすと,QTVRのオブジェクトみたいなので,商品の左右からの姿もわかる。QTVRよりは自然な操作感がある。

……などと考えてみるが,この特殊なディスプレイのために,専用のコンテンツを用意しなければならないサービスは厳しいだろうな。

シャープのニュースリリースにあるように,看板や案内図に使って,どこから歩いてきたかによって情報を変えるというのもありうるだろうけど,実際,歩いてくる方角によって違う画像を見せる必要があるのってどんな状況なのか,なかなか想像がつかない。

タテに使って,大人と子供と犬,それぞれのための道案内図とか?

携帯電話とかノートパソコンとか,画面の物理的なサイズが限定されている場合に,非常に広いディスプレイとして使うというのもあるか。ユーザはシャドウボクシングをするみたいに体をくねらせながら画面を見るわけ。マルチ画面切り替えソフトと同じなのかもしれないけど,個人的にあれにはなかなかなじめないので,体を動かすシャドウボクシングのほうがいい気がする。

ただ,月見にせよ花見にせよ映画にせよ,人は同じものを並んで見ることによって,直接向かい合うことなしで互いを「見つめあう」ことができるのだけれど,このディスプレイは同床異夢体験を作り出す装置だともいえそうだ。ちょっと意地悪だけど。

シャープのニュースリリース:
視野角制御型液晶のバリエーションを拡充
業界初 3つの映像・コンテンツを同時表示する『トリプルビュー液晶』を開発

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コメント (1)

naka:

しりあがり寿さんの提案が正解かも(w
http://diary.nttdata.co.jp/diary2006/09/20060930.html?from=rss

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2006年09月27日 18:43に投稿されたエントリーのページです。

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