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『イノベーションの達人!』

を読む。


トム ケリー, ジョナサン リットマン『イノベーションの達人!―発想する会社をつくる10の人材』鈴木主税訳,早川書房

IDEOの新しい本の翻訳。『発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』の続編。

イノベーションに必要な人材を10人のキャラクターとして提示している。

  1. 人類学者
  2. 実験者
  3. 花粉の運び手
  4. ハードル選手
  5. コラボレーター
  6. 監督
  7. 経験デザイナー
  8. 舞台装置家
  9. 介護人
  10. 語り部

いずれも言い得て妙なネーミング。前著と同様にたくさんの事例,それも自社での身近な経験が紹介されるので,あれこれ感心しつつ読み進めた。

こうした役割はサッカーのポジションのようなものであって,人によって向き不向きこそあれ,固定的なものではない。語り部が介護人になり,時に経験デザイナーとして振る舞うこともある。

「最高の環境を整える人」が「舞台装置家」とされ,「建築家」ではないことが興味深いな。

ダイナミックなチームでのプレイにおいては,チームメンバーの潜在的な能力への期待と寛容の精神が肝要なのだと思われた。忍耐強く寛容でありつつも安きに流れず,卓越を求め続けることは並大抵のことではない。

私は失敗したことがない。一万通りのうまくいかない方法を発見しただけだ。 −−トーマス・エジソン

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2006年07月21日 23:13に投稿されたエントリーのページです。

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