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『マインド・ゲーム』

を見た。「クレヨンしんちゃん」で名を馳せた湯浅政明が初めて監督した長編。
いや,アニメーションってのはスゲエな,ほんと。

『マインド・ゲーム』

主人公たちの人生を,反復しながら,しかし微妙に修正を加えながら,猛烈なスピードでカットバックしていくシーンがハイライト。だが,それ以外にも斬新なシーンでいっぱいで,110分ずっと驚きつづけながら見た。見ないとしょうがないので多くは書けないけど。

といいながら,ひとついうと「神さま」。
「神さま」にああいうイメージを与えるってのは表象文化史上画期的な手法なんじゃないかなあ。神の表象に詳しいかたに教えていただきたいです。


台詞もいい。なかでも印象的なのがこれ。

主人公たちはクジラに飲み込まれる。
クジラの腹の中には,ひとりの爺さんがいた。
爺さんは30年クジラの中にずっとひとりでいたのだった。

主人公たちを見つけ,感極まって爺さんが発する最初のよびかけの言葉が,

「アタシ,ラジオ モッテマス」

コミュニケーションの本質は交換ではなく贈与なのだということがこれほど鮮明に織り込まれた言葉はちょっとないんじゃないだろうか。しばらくはこの言葉を噛み締めて生きようと思う。だけどじゃあ,あたしはなにをもっているんだろうか。

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2005年09月30日 01:16に投稿されたエントリーのページです。

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