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『使いやすさのためのデザイン—ユーザーセンタード・デザイン』

を読む。

日本IBM,山崎和彦,松田美奈子,吉武良治編著『使いやすさのためのデザイン—ユーザーセンタード・デザイン 』丸善,2004

日本IBMのUCD(User Centered Design)チームの活動のまとめ。ThnikPad s30や,ホームページビルダー2001の開発・設計プロセスを紹介しつつ,UCDってものについて解説する。

解説はよく整理されており,なるほどこういう手順でやったのか,へぇ〜と思わされる。

p.46の図2-2にあるように,「ユーザの声を聞く」部分と「イノベーションでリードする」の部分の間に,ユーザーシナリオとプロトタイプがあって,それを要にしてビジネス戦略と前二者がリンクしているという図式は,言われてみればその通りだが,うまくバランスさせるのが難しいところだろう。

私の場合は,イノベーション(本人はそのつもり)一本やりで,結果すっかり空回りするという経験が多いので(涙),デザインプロジェクトにかぎらず人生全般においてそうなので(号泣),なんだかしみじみ身に染みた。

でもね,全体としては,やっぱりこの本に紹介されているUCDは,結局のところ,ダメじゃないデザインをする=マイナスをなくす方法論なのだ。それはもちろん重要で価値がある。UCDは非常に大切な考え方だ。それすらできてないのが多すぎる。UCDにみんなが気を使えば,世界はずっとよくなるだろう。

でもさ,それだけじゃ,鳥肌が立つようなものは作れないんだよベイビー。

コメント (2)

Yukio Andoh:

鳥肌の立つインタフェースってなんでしょうね。
僕的には MacOS X の expose, ジニーエフェクト、
ユーザ切り替えときの三次元エフェクトなど、
一見無駄とも思えるインタフェースは鳥肌ものです。

「鳥肌インタフェース(著者 本江正茂 氏)」希望します。

もとえ:

これ,「鳥肌のたつインタフェイス」を作ってみせろ,ということですよね。
がんばります(^ ^;;;

今,建築家の阿部仁史さんや松川昌平さん,映像作家の阿部伸吾さんなどと一緒に,ヴィトラデザインミュージアムでの展覧会のためのインスタレーションを作りつつあります。まだまだ形になっていませんが,けっこうクラクラするものになりそうな気配がしてきてます。乞御期待。

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2004年10月18日 03:24に投稿されたエントリーのページです。

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