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「動物園のデザイン」

を観た。今日じゃないけど。


動物園のデザイン 展

会場の京橋のINAXギャラリーは,知らぬ間に大改装されていた。最初,本屋が無い!とショックを受けたのだが,入り口が別になってちゃんと残っていた。よかった。デザイン系セレクト本屋としてとても便利なのだ。例によって,そんなつもりじゃなかったのに紙袋を下げての帰り道となる。

さて,昔2階にあったINAXギャラリーは9階に。でも内部空間はほとんど変わらない感じだ。ここでの展覧会は展示スペースが小さいのでいつもちょっとモノ足らない。今回も同じ印象。でも擬木擬岩の鋳型・脱型直後・着彩後が並んでいるのなんておもしろかったな。質感のかなりの部分は色に属していることがわかる。「スマートガン」の記事でとりあげた個体識別用マイクロチップも注射器とともに展示されていた。ちいさいなあ。

INAXはブックレットが充実しており,『動物園のデザイン 』もいい。

実は,環境情報デザインに関わる授業の設計課題で「動物園のデザイン」ってのをやってみたいと思っているのだ。たくさんの情報を整理して観客に示すシステムが必要だし,娯楽性もあるし,歩いたりモノレール乗ったりバスに乗ったり,室内と屋外の行き来があるし,お弁当食べたりするし,遠足で行ってもいいし,ひとりで行くのもいい。なにより,ヒトとはまったく違う「身体」が登場するのがいい。

考えるほどに動物園ってのは生命と環境と文化に関わるデザインの諸問題が集約された空間である。都市における教育文化施設の立地論から,ランドスケープデザインみたいな大きなスケールの話もあれば,ゾウ舎,サル山,ペンギン池など建築スケールもあり,サインやチケットのグラフィックデザインもできる。マイクロチップの識別票あたりからデジタルなシステムを構想するなんてのもありだろう。おお,やっぱり面白い設計課題になりそうだぞ。

コメント (1)

もとなが:

おもしろそうですねー。
昔、象とかライオンにも通用するものを考えたいとかぼんやり思ってたことがあったんですが、なかなかうまく具体的に説明することができませんでした。周りの人に、都市なんてすげー限定的で狭い対象じゃん、象だよ象!とか言ってみても「えー?」みたいな(笑)。

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2004年06月08日 19:42に投稿されたエントリーのページです。

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