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免震のコスト

大学のすぐ近くに建設中の,プルデンシャル生命保険仙台カスタマーサービスセンターの現場見学。
設計は日本設計,施工は清水建設。みなさまのご厚意に感謝いたします。たいへん勉強になりました。

まだ基礎工事。今日の見学は免震システムが目玉だ。

宮城大学も隣接する宮城県図書館も2003年の地震ではかなり被害があった。このあたりはそれなりに揺れる地盤であるらしいのである。

# 私の研究室の間仕切りはまだグラグラしている。いい加減直してほしいな。

免震構造は構造のイニシャル・コストを大雑把にいって10%程度増加させてしまうそうなのだが,災害時にこそ問い合わせが増えてしまう保険屋さんにおいては,被災を最小化し機能停止に陥ることがないようにしておくことは必須というわけだ。

免震構造にすることで地震保険の掛け金が低減されることがあれば,ライフサイクルコスト的にはさらに有利となるはずだと思って調べてみると,次のような資料があった。

特許庁の資料『耐震・免震・制震構造,装置』によれば,「免震・制振構造は在来構法にくらべ建物の損傷リスクが小さく、また復旧も容易であるため保険上優位に扱われ、保険料の差が免震・制振構法によるコストアップ分を解決することも期待される。米国で建設される免震構造の多くはこういった地震保険の優位性を利用している」(同資料4-6)という。

……てことは,日本の保険ではそういうことはないのか?

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2004年01月16日 19:03に投稿されたエントリーのページです。

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