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2010年05月 アーカイブ

2010年05月06日

FutureEverything のカンファレンスプログラム GloNet 2010

…についての告知です。
本江もちょっと出ます。

GloNet2010 の全体像については公式サイトから。

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 ■世界5都市を繋いだクリエイティブ産業に関する国際イベントを開催
「FutureEverything(FE)」のカンファレンスプログラム「GloNet」
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イギリスのマンチェスターで1996年から開催されている世界で最も有名なメディアアートフェスティバルの1つ「FutureEverything(FE)」のカンファレンスプログラム「GloNet」を仙台で開催します。

FE(http://www.futureeverything.org/) は、音楽、アート、テクノロジー、クリエイティブ産業をテーマに、数多くのデザイナーやアーティストが作品展示、ライブイベント、カンファレンス等を行うフェスティバルで、今年は5月12日から15日の4日間開催され、日本からは、仙台と東京を拠点に、世界的に活動する映像制作会社「WOW」も現地でiPhoneアプリの展示を行います。

「GloNet」はFEのイベントとして今年初めて開催されるもので、マンチェスターを主会場に、世界のクリエイティブシティのなかから仙台、イスタンブール(トルコ)、サンパウロ(ブラジル)、バンクーバー(カナダ)が選ばれ、インターネット中継を通して、クリエイティブ産業等に関する情報交換を行うものです。

仙台会場の「TRUNK|CREATIVE OFFICE SHARING」では、antennasia、DJ Mu-R(GAGLE)、DJ Masahiro など、仙台を拠点に世界的に活躍するミュージシャンのライブを行なうほか、「Quickfire talks」、「Head to Head」では、インターネット中継を通して、仙台のクリエイター(WOW、木村浩一郎、本江正茂)がプレゼンテーションを行い、マンチェスター会場のクリエイターとクリエイティブ産業等に関する情報交換を行います。

会場には、マンチェスター等の他会場の臨場感を音声により体感できる装置「Talking Box」も設置されます。

(敬称略)

◇日時 平成22年5月13日(木)17:30~

◇場所 TRUNK|CREATIVE OFFICE SHARING(仙台市若林区卸町2丁目15-2 卸町会館5階)
http://www.trunk-cos.com/

◇内容(予定)
 17:30-18:30 DJ Masahiro
 18:30-18:40 antennasia
 18:40-19:05 Quickfire Talks (WOW、Koichiro Kimura)
 19:05-19:55 Head to Head (Masashige Motoe)
 19:55-20:15 Talking Boxes & Lounge Time.
 20:15:21-30 Istanbul Live
 21-30-21-45 antennasia
 21:45-22:45 DJ Mu-R
(英語(通訳なし)による開催)

詳しくは仙台クリエイティブ・クラスター・コンソーシアムWebサイトをご覧ください。
http://www.sendai-c3.jp/
※車 で来場される場合はサンフェスタの駐車場を御利用下さい。
バスで来場される場合は、最終バス時間が21時台になりますので御注意下さい。
会場でご案内します。
◇入場料 無料
◇定員 100名
◇共催 仙台クリエイティブ・クラスター・コンソーシアム、仙台市、
財団法人仙台市産業振興事業団、協同組合仙台卸商センター、
クリエイティブ関連都市型フェスティバル調査研究会(FesLab)
◇協力 10-BOX
◇お問い合わせ・お申し込み 参加希望の方は、氏名、所属、連絡先を下記までお知らせ下さい。
仙台クリエイティブ・クラスター・コンソーシアム事務局(仙台市経済局産業振興課内)
電話:022-214-8263 E-mail:sendai-c3@city.sendai.jp
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2010年05月13日

建築ITコミュニケーションデザイン論、2010-05-12

身体と空間(1)視覚
aitcd_2010_04.pdf

2010年05月19日

建築ITコミュニケーションデザイン論、2010-05-19

身体と空間(2) 意味や価値は世界のどこにあるのか?

aitcd_2010_05環境世界論.pdf

毎年、この回の講義は難儀である。
なんでそのことが問題なのかを、建築の問題に着陸できる形で、うまく説明できないからだ。

生物は世界に意味や価値を見出しながら生きている。実感としてそうである。そのことの不思議をきちんと捉えたい。

一方、近代科学の世界観によれば、世界そのものには意味は存在しない。意味は認識されるものである。こっちにある。そっちにはない。

たとえば、色彩。
生き物は大抵、鮮血の色におびえ、新緑の色にわきたつだろう。色彩には意味があり価値がある。
しかし、近代科学における色彩は、物質表面の微細構造による反射の性質と、光の刺激に対する神経と脳の反応の問題とに分解されてしまう。

その説明は理解できるんだけど、二極化されてしまった「色彩」のありようは、どちらも生き物が普通には承知できない水準におかれてしまっている。そう説明されるとき、それはもう生き物と環境との関係のなかに見出される豊かな「色彩」とは関係ないものになってはいないか。理解はできても、生き物が環境と意味や価値をやりとりしながら生きているという出来事の説明として、得心がいかないように感じられる。直観に反する結論に至るという近代科学の醍醐味を知らないわけではない。しかし、なんだか、はぐらかされているようだ。

そこで、今日の講義では、生物が環境とかかわりながら生きていることを、議論の水準をずらさずに、説明しようとしている人たちを3人呼び出してみた。
- 環境世界論のユクスキュル
- 環境形而上学のバリー・スミス
- アフォーダンスのギブソン

しかし、今日は、それぞれのことをそれぞれに説明しているだけで、相互の連関も必ずしもうまく述べることができていなくて、断片的な話をしているだけという感じなのである。我ながら。

齋藤 暢人(早稲田大学)/染谷 昌義(東京大学)「生態心理学から環境形而上学へ ――「形式的存在論」の応用の諸相――」なんかすごく面白いと私は思うのだけれど、その面白さを、普通の建築の学生が面白がれるような形で、うまく転換できていないのであった。

この講義の一番のネタ本はこれ。今日の本江の説明はあまりよくわからなかったが、なんとなく興味をもったというむきは、まずこれを読まれよ。


"包まれるヒト―“環境”の存在論 (シリーズ ヒトの科学)" (岩波書店)

あと、たとえば記号学的な意味での色彩の話はフツーにいっぱいあるんだから、デザイン論としてはその水準でいいんじゃね? という反論への答え方も用意できてない。

もうちょっと勉強して、さらに考えないといかんな。

2010年05月26日

建築ITコミュニケーションデザイン論、2010-05-26

速度とスケール
aitcd_2010_06.pdf

次週6月2日は休講とします。
次回は6月9日です。

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